5月13日に福岡県博多・北九州近辺で大規模な地震が発生するかもしれないという地震予知があるのを知っていますか?
そう唱えているのは、立命館大学・歴史都市防災研究所の高橋学教授だといいます。
今回は5月13日に地震予知されている高橋教授の予測やデータなど、地震が発生するかもしれないという根拠を述べていきたいと思います。
立命館大学・歴史都市防災研究所の高橋学教授とは?
立命館大学の歴史都市防災研究所の高橋学教授で、週刊女性誌に比較的大きな地震のや噴火を予測、的中させた実績を持っています。
【過去に予測・的中させた地震】
- 昨年12月28日の茨城県北部地震(M6.3、最大震度6弱)
- 今年2月19日千葉県北東部地震(M5.4、最大震度4)
そんな高橋教授から週刊女性誌へメール下記のようなが届いたのがGW(ゴールデンウィーク)の4月30日でした。
『5月13日、福岡県博多・北九州付近で大規模な地震が発生する可能性があります。』
この地震予知の根拠を詳しくみていきましょう。
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5月13日に福岡県博多付近で巨大地震発生?
高橋教授曰く、大隅半島沖の地震、桜島の噴火再開などと、盛んに九州地方での地震や火山が目立ち始めており、約50日前の福岡県博多近辺で起きた震度3~4の地震が頻発したことにより、警戒されています。
さらに、
「2005年3月にM7・0で最大震度6弱の福岡県西方沖地震が起きています。それまで地震がほとんどなかったため、地元の人たちは“九州にも大地震がくるのか”と驚きました。このとき地震を引き起こしたのが総延長約55kmの警固断層の北西部で、同じ断層の南東部はまだ動いていません。この静かな南東部がいよいよ近日中に動いて大地震を招くのではないかとみています」(高橋教授)
この断層は地表から確認はできませんが、博多のど真ん中を貫通していて、この断層が動くと、博多の内陸直下型地震が発生する可能性があると危険視しています。
直下型地震は下からどーんと突き上げるような揺れで、1秒周期と短く地表の建物を倒壊させる危険性があり、また、海に近い博多などは元から地盤が緩いので十分な警戒が必要と言っています。
昨年11月に発生した博多駅前の道路陥没が、博多の地盤の緩さを物語っています。陥没を修復させた後にも、もう一度陥没。専門家でさえも「事故前に地質を正確に把握することは困難だった」とも語っています。
ではなぜ5月13日と特定されているのか?
なぜそのような予測になったのか?
高橋教授は過去の大地震の事例を細かく分析し、経験則から次のことを導きました。
「大地震は突然起きません。まず、それまで地震がほとんどなかったところでM3~4クラスの地震が数回以上発生します。それから約60日間の静穏期を経て、M2~4クラスの地震が起きます。するとその半日後から3日後にかけて大規模地震が発生しているんです。’95年の阪神・淡路大震災、’04年の新潟県中越地震、’11年の東日本大震災、昨年4月の熊本地震と同10月の鳥取県中部地震もすべて、このパターンに合致しています」(高橋教授)
【気象庁の地震観測データ】
- 3月13日:福岡県北西沖M3.5
- 3月14日:福岡県北西沖M2.9、M3.0
- 3月19日:福岡地方M2.7
- 3月21日:福岡県北部M3.1
- 3月21日:福岡家北九州市M3.1
と頻繁に発生しています。このことから、連動地震がいったん収まった3月15日から数えてちょうど60日目が5月13日だという。
しかし、多少のずれもあるかもしれないので、13日だけでなく12日や14日、もしくはその数日後、数週間後に発生する可能性も秘めていると思っていもいいかもしれません。
高橋教授は特に5月13日を警戒しており、また、『M2~4クラスの地震が発生した3日後くらいには要注意』だと言っています。
対策は?
高橋教授の対策方法は以下の通りです。
「耐震性が強化された’00年の建築基準法改正以降に建てられた頑丈な建造物に避難することをおすすめします。低層の建物の1階部分は潰れると思ったほうがいい。支柱がほとんどない体育館には逃げ込まないように」(高橋教授)
自分の命は自分で守る。というと少し寂しいかもしれませんが、まずは自分の身を守ることが第一です。
万一のための防災セットや避難経路などの確認を必ずすることをお勧めします。
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